Verdanterreにかける想い

こんばんは。

先日KALON DESIGN STUDIOの公式ページにて🔗【Verdanterre】の立ち上げがローンチされました。

今日は公式では公開されていないこのプロジェクトへの想いを、立ち上げ責任者としてお話ししたいと思います。 


2020年にKALON DESIGN STUDIOを立ち上げて以降、"独立"という言葉の意味もわからないまま、ただがむしゃらに走ってきました。

それまで音楽業界に腰を据え、"絵を仕事にする"ということを一切考えていなかった私は、ある日"デザイナー"という肩書きだけを手に入れ、この約4年間はその肩書きに自分を追い付かせることの方が大変だったように思います。

自分の市場価値はどれくらいで自分にはどれくらいのスキルがあって、自分が今この社会でできることは何なのか。それらを必死で探し、いきなり飛び込んできた世界の中で自信を無くしながらもこの4年間は自分と、そして見えない何かとずっと戦ってきました。

そんな中でも私の作品を評価してくださるお客様や、一緒に制作活動を行う取引先の皆様と味わう作品が完成した時の達成感など得られることの方が多く、今日この日までKALON DESIGN STUDIOを続けることができていると実感しております。改めて感謝を申し上げます。有難うございます。


先述の通り、KALON DESIGN STUDIOをスタートしてからは自分としっかりと向き合わなければいけない機会が何度も何度もありました。

体力的にも精神的にも何度も限界を迎えそうになりながら、"この仕事だけは絶対に手放しちゃダメだ"という根拠のない自信の中でこの仕事に必死にしがみついてきました。

心も体もボロボロになり落ちるところまで落ちた末、療養を含めた生活習慣の見直しを行いました。(こちらの記事で詳しくお話ししています。)

以前の私は、自分を大切にするということの意味を履き違えていました。

好きな時に好きなものを食べて飲んで、好きな時に好きな事をするのが"自分を大切にする事"だと思っていました。

だけれども、乱れた食生活や生活リズムなどを手放した結果、そうではないことを身を持って知りました。

元来、人間の体は60%が水分でできていて、その水分はから吸収され血液などの「体液」になって全身を絶えず循環しています。『体液』は生命に関わる様々な役割を果たし、酸素や栄養分を細胞に届け、老廃物(体内のゴミ)を尿として排泄します。体温が上がったときには皮膚への血液の循環を増やし、汗を出して熱を逃がし、体温を一定に保ちます。

さらにこれだけ医療技術が発達した現代でも、人間の『血液』は未だ人工的に作ることができず、そのため大量出血の際は輸血が必要になるわけですが、その『血液』が何から作られているかと言うと、日頃私たちが摂取している食べ物や水なのです。

と言うことはつまり、人間の体のほとんどは『水』と『食べ物』でできているのです。


ではその『水』と『食べ物』は一体どこにあるのか?全て自然界の中にあります。

私たちはその自然の恵みを頂きながら、長期保存の効く保存料・甘味料たっぷりの加工食品を必要以上に生産し続け、より幸福度の高い(と錯覚してしまう)食生活を求めて必死で働きます。

どこを歩いてもモノに溢れ、新しいものが入れ替わり立ち替わり出てきては無くなり、本来私たち自身のために守らなければならない自然環境を破壊するに等しい逆行した生活を無意識のうちに送っていることに気がつきました。

そうして自然本来の素材を積極的に生活に取り入れるようになってからは、普段の生活で当たり前に使っていた白砂糖をきび糖やハチミツで代用するなど、そのほとんどが自然界にあるもので賄える事を実感しました。と同時に、私たちが日頃どれだけ自然の恩恵を受けて生活しているかを日々噛み締めるようになりました。

またその恩恵は食べ物や水に留まらず、薬草など治癒に使えるものもあれば、香りや音、五感を満たすために必要なものはほとんどが自然界に揃っているのです。そしてそれは私たちの身体的・精神的安定を助けてくれるに不足がないほど十分に豊かな資源として存在してくれています。

私たちは、親友であっても家族であっても最悪の場合はその関係や物理的距離を引き離すことが可能ですが、自分の体だけはどう頑張っても死ぬまで付き合っていかなければいけません。

人間として本来必要な"養分"を取り入れ必要以上の摂取を避けること、自分の体を健康に保つことこそ、"自分を大切にする"ということなのです。

そしてその行動は自分自身を幸せにするだけでなく、周囲にも良い影響を及ぼし、結果的に地球全体の環境を改善すると信じています。


先日の断捨離の記事でご紹介した ジム・ローン氏のお話の中に、もう一つ好きなお話があります。

『目の前に水槽があるのを想像してください。その水槽を透明なガラス板で半分に仕切り、金魚たちを全て左側に入れて育てます。数日後、透明な板を外しても、金魚たちは右側に行こうとしません。− なぜだと思いますか?

その理由は簡単で、金魚たちは「どうせ向こう側にはいけない」と洗脳されてしまっているからです。この状態を心理学用語で学習性無力感と言います。

この学習性無力感は人にも当てはまり、人間は一度"無理"だと思うと行動するのを諦めてしまいます。さらに人の場合金魚より厄介なのは、周りの人間が「そんなの無理だ」と洗脳してしまうことです。

私はこのプロジェクトを自分で立ち上げたものの、導かれるようにこのプロジェクトが進行したのも事実で、自然環境保護に立ち上がった途端に同じような思考を持つ仲間がたくさん集まってたくさん力を貸してくれました。

それはまるで、"透明な仕切りの向こう側"が見えているような感覚で、"私一人の力で自然保護なんて無理だろう"というネガティブな気持ちを一掃し、勇気を持って立ち上がる原動力となりました。

私が【Verdanterre】にかける想いは、そんな"仲間"を増やし緑豊かな地球を取り戻す事です。

そのため【Verdanterre】では、本来人間の都合で燃やして炭素となるはずだった木の廃材やお金を払って処理するはずの木、自然倒木した木などを回収し、自然本来の素材を利用した作品を創作する中でその売り上げを自然環境保護に充てることを前提としています。

現在試作開発中の製品や今後取り組む創作活動も並行して進んでおり、今後も皆様に自信を持って"地球からの直送便"をお届けして参りますので、Verdanterre並びにKALON DESIGN STUDIO、Peorellaを応援いただけますと幸いに存じます。

長くなりましたが、私がVerdanterreにかけている想いをお話しさせていただきました。

最後まで読んでいただき有難うございました。

いつもブログを読みに来てくれてありがとうございます。

この記事が幸せで豊かな人生の糧となれば幸いです。

PEORELLA


 Peorella Twitter : https://twitter.com/peorella

Peorella Instagram : https://www.instagram.com/peorella_kalon/